【初心者向け】株式投資って何?メリットとデメリット、株の始め方、仕組みを勉強しよう

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ウサビ
ねー、ねー株式投資ってもうかるって聞いたんだけどホント?!

ヲスシ
うーん、間違いではないけどちゃんと注意しないと、もうかるどころか損をしてしまう可能性があるよ

ウサビ
えっ?!それってギャンブル?!

株はギャンブルじゃない!会社の成長を応援する仕組みなんです

 株式投資というと、ギャンブルだとあやしむ人もいますが決してそんなことはありません。株(株式)は、株式会社が事業の資金を集める時に、出資してくれた投資家に渡す証明書のようなものです。株を買った投資家を株主(かぶぬし)と呼びます。

会社はそうして集めたお金を使って新しい工場を作ってたくさん商品を作ったり、テレビなどでCMを放映して多くの人に商品を知ってもらったり、新しく人を雇って会社の規模を大きくしたりして、会社ができることを増やしたり、消費者にもっと喜んでもらえるサービスを提供するための原資にしたりしています。

 

 株主はいわば会社のオーナー。持っている株の分だけ会社を所有しているともいえます。ですから株はギャンブルではなく、株を通じて社会に仕組みの一部に参加をし誇るべきな経済活動をしているのです。

 

株主には、オーナーとしての権利(株主権)が与えられます。株主の権利としては、企業が利益を得た時に利益の一部を還元してもらえる配当(はいとう)や、企業の商品などがもらえる株主優待(かぶぬしゆうたい)がもらえる権利、年に1回程度開催して、会社の経営状態の説明を聞いたり、投票で重要な議題を決議したりする、株主総会での議題に賛成・反対の票を入れられる議決権などがあります。

 

将来大きく儲かる会社の株を買っておけば、そのぶんたくさんの利益が受け取れるでしょう。1つの例ですが、検索エンジンやニュースメディア大手の「ヤフー」という企業がありますが、ヤフーが上場したのが1997年。もしその時に1株持っていて今まで持っていた場合、なんと3億円の利益を得ていたことになるのです。

その一方で、利益がさがっていく会社の株を買うと損してしまうこともありえるのです。またいくら将来的に有望な株であっても、右肩上がりに株価があがることはまずありません。株価は常に、あがったり下がったりするものなので、短期的な株価の上昇・下落なのかも判断する必要があります。

ヲスシ

株主になるということは、会社のオーナーになるということ。

会社の成長を願い利益を受け取る投資活動だ!

 

証券取引所が認めた株だけを売買

 この日本には会社が数百万社あるといいます.。が、しかし全部の会社の株が買えるわけではありません。僕たちが買えるのは、証券取引所に上場している株だけです。上場している会社を上場会社(上場企業)と呼びます。会社は数百万あっても上場会社の数は4000社程度しかありません。

 それだけしか上場できていないものには理由があります。上場には証券取引所による厳しい審査に合格する必要があります。審査においては事業規模や会社の将来性、財務状況などの基準を満たし、投資家が売買してもいいと判断された会社だけが晴れて上場できるのです。

 上場すると、会社は広く株主を集めて資金調達できるようになります。さらに、知名度・信頼度もアップし、会社の大きな成長につながります。上場を前提にそれを目標にして企業をした経営者も多くいます。

 

僕が働いている会社も取引先が上場企業だと少しサービスを優遇したりしていますし、自分も一応上場企業に勤めているので、住宅ローンの借り入れの時に不動産屋と銀行から審査を優遇してもらったってことがありました。

 

しかし、株取引において上場している会社だから絶対に安心だとはいいきれません。上場後に業績が悪化して大きく株価を下げることも珍しくありませんし、倒産や粉飾決算などの不祥事で上場廃止になることもあるのです。あくまで自分の責任で、安全で将来有望な投資先を見極めることがとても大事なのです。

 

ヲスシ

僕たちが買えるのは、証券取引所に上場している企業の株しか買えないよ!

上場会社の信頼度は比較的高いけど、絶対安心とはいえないので見極めは大切★

株取引ができる時間は決まっているよ|日本には4つの証券取引所がある

 

日本には全部で4つの証券取引所が存在していて、そこで株が売買されています。

僕たちは各証券取引所で直接取り引きするのではなく、証券会社を通じて取引を行います。

 

株取引ができるのは時間は決まっていて平日の9時~11時30分、12時30分~15時です。9時から始まる午前中の取引のことを前場(ぜんば)と言い、12時30分から始まる取引を後場(ごば)と言います。

 

日本の全上場会社の半数以上が上場している東京証券取引所(東証)は、ニューヨーク証券取引所・ロンドン証券取引所とともに「世界三大市場」のひとつに数えられています。

 

日本にはほかに、札幌・名古屋・福岡に証券取引所があります。かつては大阪にもありましたが、東証と統合されました。

 

各証券取引所には、さらにその中にいくつかの市場があります。そして、それぞれの市場には上場するための基準が設けられています。東証で最も基準が厳しいのが1部市場(東証1部)です。ここには、一度は耳にしたことのあるような大企業の名前が並びます。それに対し、ジャスダックやマザーズと呼ばれるには、新興企業・ベンチャー企業が多く上場しています。サッカーで例えていうならば、東証一部は「J1」ジャスダックやマザーズは「J2」みたいなイメージです。

 

一般的には、東証1部より新興市場の方が成長性が高く、急騰する株もあるとされます。しかし同時に、倒産してしまう会社があるのも実情。リスクを考えて投資先を選びましょう。

[1]東京証券取引所(東証)

▼一般市場

東証1部
日本の株取引の大半を占める市場。会社の規模を示す時価総額や株主数などにもっとも厳しい基準がある。比較的大きな会社や老舗の会社が上場している。

 

東証2部

東証1部よりは上場基準が緩やか。上場企業には中堅どころが並んでいる。流動性(株のやり取りの活発さ)はやや低い。

▼新興市場

マザーズ

東証が開設する新興市場。赤字の会社も上場できるなど上場基準が大幅に緩い。成長性の高い会社が多いが、同時に投資のリスクも高いといえる。

ジャスダック(JASDAQ)

かつて大阪証券取引所(大証)が開設していた新興市場。東証が引き継いで今に至る。上場会社数は東証1部に次ぎ、売買規模は東証2部に並ぶ。

 

[2]福岡証券取引所(福証)

 一般市場

  市場部

 新興市場

  Q-Board

 

[3]札幌証券取引所(札証)

 一般市場

  市場部

 新興市場

  アンビシャス

 

[4]名古屋証券取引所(名証)

 一般市場

  1部

  2部

 新興市場

  セントレックス

 

 

ヲスシ

・僕たちが株取引できるのは平日の9時~11時30分、12時30分~15時だよ

・日本には東証をはじめ4つの証券取引所があるよ。

・大企業が名を連ねる東証1部、ベンチャー企業が上場しているジャスダック・マザーズはハイリスク・ハイリターンの企業が多いよ!

なんで株価は上がったり下がったりするのか?

株の値段のことを「株価」といいます。ニュースでも「今日の日経平均株価は~」なんて言葉も耳にすることも多いと思います。株価は、株を買いたい人が多ければ株価は上がり、売りたい人が多ければ下がります。みなさんの身近なスーパーマーケットでも天候が悪く野菜があまり取れないというニュースが流れれば野菜の値段はあがりますし、逆に旬の時期には野菜は安くなり買いやすくなりますよね。むずかしい言葉で需要(野菜を買いたい人)と供給(野菜を提供する人)のバランスによって株価が変動するのです。

 

 

 株の人気を左右する一番大きな要因は、会社の業績です。業績が好調ならば、そのぶん利益を多く受け取れると期待できます。また「新商品を開発した」「新しい新技術が発見された」「〇〇社と業務提携した」「会社が合併した」といったニュースも同様に株価が上がるきっかけになることがあります。このような株は“少し高い金額でも買いたい”という人が殺到するため、株価が吊り上がるというわけです。

逆に業績が悪化したり、不祥事が発覚したりすると、買いたい人がいなくなるどころか、売りたい人が増えてしまいます。すると、 株価は下落してしまうのです。

 株価は国内外の政治や経済の動向にも影響を受けます。これから景気がよくなりそうならば、全体的に上がるでしょう。逆に、大災害や紛争などが起きれば、全体的に下がってしまいます。しかしこれはあくまで全体での話。個々の株のなかにはそういう中においても強さを見せて上昇する株もあれば、好景気でも業績が悪く株価がさがってしまう株もあります。株は思ったとおりにならないのが、難しくもあり、面白くもあるところです。

ヲスシ
株価は買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がる。会社の業績や政治・経済の動向なども株価に影響を与える。

 

株式投資のもうけ方①|安く買って、高く売る“値上がり益(キャピタルゲイン)”を狙おう

ざっくりと株式投資のことがわかったところで、みなさんがとても気になる株式投資のもうけ方についてふれていきたいと思います。株式投資では大きく3つの利益がもらえる可能性があります。

1つ目は、株価の値上がり益です。英語ではキャピタルゲインといいます。

株が安いときに買って、高いときに売ればその差額が儲けになります。日頃株を売買する投資家の多くは、この値上がり益を狙っているのです。

 株価は時々、2倍、3倍と大きく上昇することもあります。しかし、株価が上がっても、あなたの現金にするまではその株を売るまで増えない点には気をつけましょう。

 株価が上がって、売れば利益が出る状態を「含み益がある」といいます。逆に株価が下がって、売れば損失が出る状態を「含み損がある」といいます。

 含み益・含み損のある状態で株を売ると、利益・損失の額が決まります。。こうしてしまった利益・損失を実現益・実現損といいます。「含み益が出て喜んでいたら、株価が下落してしまった」「含み損を確定できず損失が大きくなった」といった話はいくらでもあります。

ヲスシ
株価が安いときに買って高いときに売ると得られる差額が値上がり益(キャピタルゲイン)。多くの投資家が値上がり益を狙っている。

株式投資のもうけ方②|銀行預金より高利益!持ってるだけで得られる利益“インカムゲイン” 配当金を知る

 

会社の利益の一部を受け取る配当金株式投資で得られる利益の2つめは配当金です。

配当金は、会社の利益の一部を出資してくれた株主に還元するお金。株を持っているだけで受け取れます。なお、こうした利益のことを英語ではインカムゲインといいます。

会社によって配当金を配る回数は違いますが、、多くは決算のあとで年に1~2回。中には四半期配当といって年4回配当金を出す会社もあります。また、会社が何かの記念として特別に配当金を出す場合もあります。

 

 配当金として得られる利益はふつう、値上がり益より小幅です。平均すると持っている株の株価の2~3%くらいでしょう。しかし、銀行預金の金利がゼロに等しいなか、これだけ高い金利が受け取れる預け先はまずありません。

 

配当金は、会社の業績が好調だと増配といって、増額されることがあります。しかし、業績が不調だと金額が減らされたり(減配)、なくなったり(無配)することもあります。また配当を行わない会社もあるので注意しましょう。

配当金を受け取るまでの流れ

株購入 株を購入すると、4営業日後に会社の株主名簿に住所と名前が記載される

決算 株を保有したまま会社の決算日(中間配当は中間決算日)をまたぐことで、利益配当請求権が確定する

株主総会 決算後の定時株主総会で配当が承認されると、配当金の額が確定する

受け取り 指定の金融機関の窓口や口座で受け取るか、証券会社の口座で受け取れる

 

配当について詳しくはこちらの記事で詳しく紹介をしています。

【配当とは】銀行の預金金利よりずっと高額な配当利回り

ヲスシ
配当金は会社の利益の一部を分け前としてもらえるお金。金額はそれほど多くないが、株を持っているだけで受け取れるよ。

株式投資のもうけ方③|株主になってくれてありがとう!うれしい株主優待

 

 株主投資で得られる利益の最後、3つ目は株主優待(かぶぬしゆうたい)です。株主優待も配当金と同じく、インカムゲインとして株をもっている株主に利益を還元してくれる制度です。とはいえ、配当金とはもらえるものが違います。自社製品、金券、記念品など会社によってその中身はさまざま。株主に自社のファンになってもらい、長く株を持ってもらいたいと考えて、趣向を凝らしたプレゼントを用意しているので個性的です。

 

 株主優待を実施している会社は全体の3割ほどですが株主優待が人気になってきたせいか株主優待を提供する企業は徐々に増えてきています。食品製造業や小売業、サービス業など、個人に身近な会社ほど株主優待に力を入れる傾向が見られます。我が家でもこの制度を利用して子供の誕生日のプレゼントを買ったり、外食をしたり株主優待にはとても助けられています。

 

 値上がり益・配当金に比べるとオマケのように感じられるかもしれません。しかし、金券や割引券もインカムゲインの一部だと考えると、結構な利回りになることもあります。投資家のなかには、株主優待を行う会社の株ばかり集めている人もいるほどです。

 

 ただ自分の身の回りにない会社の割引券などをもらっても使えない、という事態もあるので個人的には株主優待の銘柄を買うときには普段利用しているお店に株主優待があるかどうかをまず調べてから購入することを考えています。実際使わないのに株主優待が送られてくるのは「宝の持ち腐れ」です。

こんな株主優待があります(一例)

ANAホールディングス(9202) 国内線片道運賃50%割引案内書など

ビックカメラ(3048) 買物優待券3000円

タカラトミー(7867) オリジナルトミカなど

ゲオホールディングス(2681) レンタル料金50%割引優待など

日本ハウスホールディングス(1873) グループ会社の缶ビール12本

山崎製パン(2212) 自社製品3000円相当

三越伊勢丹ホールディングス(3099) 買物10%優待カード

オリエンタルランド(4661) ディズニーリゾート1日パスポート

※保有する株数・期間によって内容・金額が変わることがあります。

 

株主優待について詳しくはこちらの記事で詳しく紹介をしています。

【実践中】株主優待とは|おすすめ銘柄や裏ワザ、わが家の活用法公開します!

 

ヲスシ

・株主に自社のファンになってもらいたいと自社製品、金券、記念品などが受け取れる株主優待を提供している企業があるよ

・全体の3割ほどの会社が実施していてその数は年々増えてきているよ

 

ネット証券口座を開設して株取引をはじめる

 

株は会社が発行しているからといって、私たちが直接会社に行っても、取引所に行ってもその株を買うことはできません。株は証券会社を通じて売買します。新しく株を買うときは、証券会社に買い注文を出して株を購入します。同じように購入した株を売るときは証券会社に売り注文を行います。証券会社は、これらの注文を証券取引所に出し、売買のやり取りをしています。

 証券会社には、2種類の証券会社が存在していて店舗証券ネット証券があります。店舗証券は、銀行のように店を構える証券会社です。店舗の専門家に対面・電話でアドバイスを受け、自分の資産に合った投資をアドバイスしてもらえるのがメリット。しかし、アドバイスをもらってもそのとおり株価は上がるとは限りませんし、売買手数料がかなり高いのがデメリットです。個人的には担当者に変な情が出てしまって、売りたいんだけど売れない、、という気持ちが発生してしまうのも大きなデメリットだと思っています。また営業マンの成績があるため、本当は魅力的でない株や派生商品を押し売りされてしまうこともあります。

対するネット証券は店舗を持たず、売買もネットでできる証券会社。ネットを通じて取引をするので自分の好きなタイミングで売買をすることが可能です。売買手数料は店舗などがないのでかなり安いのが嬉しいところ。

 

担当者からのアドバイスはありませんが、中長期的に株取引のスキルをあげていくためには自分自身が考え、判断力を高め経験を積み重ねていく必要があります。年間何億円も稼ぐような投資家の多くはネット証券口座を利用しています。またネット証券は判断をサポートしてくれるような情報や取引ツールが豊富に取り揃えている企業が多くあります。

このサイトではネット証券を中心にご紹介していきます。

私のおすすめネット証券会社

私はこのネット証券会社を中心に取引をしています。

SBI証券→ネット証券の最大手。とにかく取引できる商品・種類が豊富。IPOや株主優待の情報も取り揃えていて株取引でやりたいことはほぼできます。

 

楽天証券→ネット証券業界で株式売買代金が2位の楽天証券。高性能な取引ツール「マーケットスピード」が人気。有名な億トレーダー「ジェイコム20億男」と呼ばれるBNFさんの主要な証券会社です。取引すると楽天スーパーポイントも貯まります。

 

マネックス証券→初心者にやさしい取引ツールが豊富にあります。特にわずか“5分”で業績分析ができてしまう銘柄分析ツール「銘柄スカウター」にはとてもお世話になっています。

 

株式投資を学ぶおすすめの本

初心者の向けのおすすめの本はこちらです。

めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門

株初心者だった私が一番最初に買った本です。株の売買のタイミングや割安かどうかの判断をするのにとてもわかりやすく役立ちました。イラストや解説が豊富かつポップなので読みやすく株の入門書にピッタリだと思っています。

たった7日で株とチャートの達人になる!

 

初心者向けのテクニカルトレードの本。取引スキルを少しステップアップする際にチャートを見て取引するテクニカルトレードも理解しておいたほうが取引の幅が広がります。この本は図やイラストが多めで、見開きのページで完結するのでサクサクに読み進めることができます。

[コラム]株をはじめるのはできるだけ早い方がいい|少額でもいいのですぐに始めるべき

株取引は可能な限り早いタイミングでスタートべきだと思います。その理由はこれからの時代、年金の支給される年齢がどんどん引き上げられたり、銀行の預金金利が年々下がってきている中、自分の資産をただ溜め込んでいく時代ではなくなっていると感じています。これからの世代は資産を蓄えていくだけでなく、資産を活用・運用していく時代になってきていることは間違いありません。

また株取引をすると、その企業だけではなく日本経済や世界経済など幅広い世界に興味を持つきっかけにもなりました。僕は株取引をしていなかった頃、テレビのニュースを見ても経済ニュースや世界の情勢ニュースにはほとんど関心を持って見ることができませんでした。リーマンショックの時も、なんか大変なことになっているんだなぁ~と思うだけで、どれだけ大変な事態だったのか実感がありませんでした。しかしそのあと実家の家業へ余波が押し寄せ、家族が大変な思いをすることになりました。そんなこともあり、もっと早く始めるべきだったなぁと感じています。

子供がお金や経済に対して理解をすることができるような年齢になったら、自分が持っている資産の一部を子供に渡して運用させてみようと目論んでいます。子供がどのような株を買うのか、そして成功や失敗をする中でどのような教訓を得るのか、どんな世界を知ることになるのか、お酒を酌み交わしながら株談義というのもいいなぁなんて思っています。