つみたてNISAをはじめるならどこがベスト?金融機関を決める1+3のポイント

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将来、年金だけでは暮らしていけないかも……最近そんな嫌な風潮が漂ってますよね。

将来のために貯金以外の資産形成をはじめようとしている方も多いのではないでしょうか。

そんな思いを後押しするように、NISAやiDeCoという非課税で投資できる制度が続々と出てきています。

はじめて投資をしようと思っている方には、つみたてNISAがおすすめです。

今回はつみたてNISAをはじめるための金融機関選びにスポットを当てたいと思います。

しかし、残念なことに、ここで作れば間違いないですよとは言えません。

なぜなら、ベストの金融機関は1人ひとり違うからです。

なので、今回は、金融機関を選ぶポイントを紹介したいと思います。

大きなポイントが1つ。

金融機関は、ネット証券がおすすめ。

そして、ネット証券を選ぶポイントは、ラインナップ、使い勝手、キャンペーンの3つです。

つみたてNISAをはじめようと思ったけど、どこで口座を作ればいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

つみたてNISA口座はどこで作れるの?おすすめは?

①つみたてNISAがはじめられる金融機関

・つみたてNISAはどうやってはじめるの?

つみたてNISAをはじめるために、株や投資信託の売買を行う専用の口座を作らなければなりません。

その口座が、証券総合口座、もしくは証券口座です。

さらに証券総合口座の他に、つみたてNISA専用のつみたてNISA口座を作らなければいけません。

イメージとしては、証券総合口座の中につみたてNISA口座がある感じです。

証券総合口座が東京都なら、つみたてNISA口座は千代田区みたいなものでしょうか。

今回がはじめての投資だという方は、まずは金融機関で証券総合口座を開設しましょう。

証券総合口座を開設するときに、つみたてNISA口座も作れます。

・どこで口座が作れるの?

口座の開設ができる金融機関は、2019年7月の時点で560社あります。

業種別に見てみると下のようになります。

  • 証券会社……63社

  • 銀行・信託銀行……111社

  • 信用金庫……128社

  • 信用組合……13社

  • 投信会社……6社

  • 農協……226社

  • 労働金庫……13社

 

銀行や信用金庫には、日頃からお世話になっていると思います。

信用組合や農協、労働金庫は、銀行と機能は同じです。

信託銀行も、銀行と同じ機能を持っています。

同じ機能に加えて、不動産や有価証券など、財産になるものを持ち主の代わりに管理運用してくれます。

証券会社は、株を売りたい人と株を買いたい人の橋渡しをしてくれる会社です。

株だけではなく債券や投資信託も扱っています。

言わば投資を専門に扱う会社ですね。

②どこを選べばいいの?

つみたてNISA口座が作れる金融機関はたくさんあります。

おすすめなのは、証券会社です。

やはり投資を専門にしている金融機関が一番です。

中でも、実店舗を持たないネット証券(インターネット証券)がおすすめです。

ネット証券をおすすめする理由は下のようになります。

  • 品揃えがいい

  • 積立金額が100円から設定できる

  • スマホやパソコンで取引できる。

一つずつ解説していきましょう。

【ネット証券のおすすめポイント1】品揃えがいい

つみたてNISAの対象商品は全部で163本あります。

しかし、163本すべての投資信託を扱っている金融機関はありません。

金融機関によって、扱っている商品が違うんです。

有名な金融機関の取り扱い数を表にまとめてみました。

種類

金融機関名

投資信託数

ネット証券

SBI証券

152本

楽天証券

152本

証券会社(実店舗)

野村證券

6本

大和証券

15本

銀行等

三菱UFJ銀行

12本

みずほ銀行

5本

 

ネット証券の投資信託の取り扱い数が圧倒的ですね。

投資信託を自由に選べるのがネット証券の強みです。

【ネット証券のおすすめポイント2】積立金額が100円から設定できる

つみたてNISAは、定期的に積み立てをして資産を形成していく制度です。

しかも、少額からこつこつと積み立てられるのがつみたてNISAの大きな特徴です。

では、少額とはいくらのことを指すのでしょうか?

これも金融機関によってまちまちです。

 

種類

金融機関名

最低積立金額

ネット証券

SBI証券

100円

楽天証券

100円

証券会社(実店舗)

野村證券

1000円

大和証券

1000円

銀行等

三菱UFJ銀行

1000円

みずほ銀行

1000円

 

ネット証券は100円から、その他の金融機関は1000円からと一桁違う金額です。

投資を体験してみたい方や、大きな金額を投資するのは不安という方でも、気軽にはじめられますね。

【ネット証券のおすすめポイント3】スマホやパソコンで取引できる

実店舗のある証券会社や、銀行などで取引をしようと思うと、金融機関が営業している時間に、窓口に足を運ばなければなりません。

ネット証券だと、家にいながら営業時間を気にすることなく24時間365日、好きな時間に取り引きできます。

ただし、最近では証券会社や銀行でも、ネットで投資信託を売買したり、手続きをしたりできるところが増えてきています。

しかし、品揃えや最低積立金額を見ると、実店舗のある金融機関とネット証券には大きな差があります。

 

ネット証券を選ぶ3つのポイント

 

つみたてNISA口座を作る金融機関は、ネット証券がおすすめだとお話ししてきました。

では、数あるネット証券の中からどれを選べばいいのでしょうか?

ネット証券を選ぶときに、確認してもらいたいところをまとめてみました。

ネット証券の選び方は次の3つです。

  • 商品のラインナップ

  • 使い勝手の良さ

  • キャンペーン

最後の一つは、どうしても決められなかったときの最後の一手です。

重要なのは、商品のラインナップと使い勝手のよさです。

【ポイント1】商品のラインナップ

金融機関を選ぶときにも出てきましたが、ここでもまた取り扱い商品が決め手になります。

例にあげたSBI証券と楽天証券の取り扱い商品の数は、どちらも152本でしたね。

しかし、同じ152本でも、同じ商品を扱っているわけではありません。

商品が微妙に異なっているんです。

つまり、確認しないまま口座を作ってしまうと、目当ての投資信託を扱っていない可能性もあるんです。

欲しい投資信託が別のネット証券にしかなかった場合、口座変更をしなければなりません。

口座変更の手続きは時間と手間がかかるので、口座を開設する時は慎重に金融機関を選びましょう。

まずは、つみたてNISA口座を作る前に、どのような投資信託に投資をしたいか考えましょう。

そして、目当ての投資信託が扱われているか確認しましょう。

投資信託の選び方について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

 

 

【ポイント2】使い勝手の良さ

人によって使い勝手のよさを決めるのに重視する部分は、さまざまだと思います。

なので、ここで例にあげるのは、金融機関を選ぶときの一例です。

・積み立ての頻度

銀行でお金を定期的に積み立てる場合は、月に一回やボーナス月に積み立てる方が多いと思います。

一般的な投資はもちろん、つみたてNISAの場合は、もっと細かく頻度が設定できます。

毎日、毎週、毎月、二ヶ月に一回、ボーナス月のは増額など色々なペースで積み立てができるんです。

  • ボーナスが入ったときは多めに購入したい

  • スタンダードに毎月がいい

  • 日々変わる投資信託の価格変化に合わせて毎日買いたい

など、細かなニーズに合わせられるんです。

自分がどんなペースで積み立てをしていきたいのかも、ネット証券を選ぶポイントになります。

ネット証券によって、毎日や毎週の積み立てがないところや、ボーナス月に増額ができないところがあるので注意してくださいね。

・サイトやアプリの使いやすさ

サイトやアプリの使いやすさも大事な点です。

  • ログイン…スムーズにしたい、多少手間はかかってもセキュリティーを万全にして欲しい

  • 画面……見やすさ、見たい情報がすぐに見つかるか

  • 操作……簡単に操作できるか

など、他にも人によって気になるところはまちまちだと思います。

・サポート

サポートと聞いて最初に思い浮かぶのは、お客様センターのようなところでしょうか?

困ったことや、わからないことがあったときに、助けてくれる強い味方ですよね。

ネット証券もわからないことがあれば助けてくれるお客様センターのようなところがあります。

  • ツール……電話、メール、チャットなどどんな方法で相談できるか

  • 受付時間……対応は何時から何時までなのか、土日祝日の対応はあるのか

最近は、AIがチャットで24時間質問に答えてくれるところもあります。

サポートは、疑問やトラブルに対応してくれるお客様センターだけではありません。

証券会社は、利用者に対して、様々な情報を提供してくれています。

投資のためのセミナーを開催していたり、投資に役立つ情報を発信してくれるメディアがあったりします。

使い勝手のよさは人それぞれなので、実際にネット証券のサイトを確認してみましょう。

【ポイント3】キャンペーン

ネット証券によって様々なキャンペーンを実施しています。

キャンペーンの内容は、現金やポイントのプレゼントが多いです。

確実に現金やポイントがもらえる場合と、抽選でもらえる場合があります。

口座を作るだけでなく、ひと月に3万円投資した方限定など、縛りがあることもあります。

ラインナップと使い勝手で選べないときは、実施されているキャンペーンを確認してみましょう。

おすすめの証券会社

 

上で説明してきたポイントをおさえたネット証券をいくつか紹介します。

 

取扱商品

最低投資額

積立頻度

ボーナス月の増額

キャンペーン

SBI証券

152本

100円

毎日、毎週、毎月、複数日、隔月

総合口座開設で

抽選で

Tポイントプレゼント

楽天証券

152本

毎日、毎月

NISA口座開設+楽天カードで5000円以上積立決済することで

抽選で3000ポイント

松井証券

147本

毎日、毎週、毎月

不可

新規口座開設で

松井証券のポイント

200ポイントプレゼント

カブドットコム証券

150本

毎月

月平均15000円投資で

抽選で3000円プレゼント

マネックス証券

148本

毎月

つみたてNISA口座開設で

200円プレゼント

 

(2019年8月10日時点)

各ネット証券の詳しい説明は、個別の記事にまとめているので、気になる証券会社があればチェックしてください。

 

 

 

 

まとめ

 

 

つみたてNISA口座はネット証券で作るのがおすすめ

  • スマホやパソコンで取引ができる

  • 取り扱い商品が多い

  • 100円から積み立てられる

 

ネット証券を選ぶときは、下の3つに注目!

  • 商品のラインナップ……目当ての投資信託を扱っているか

  • 使い勝手の良さ……積立頻度、ツールの使いやすさ、どんなサポートをしてくれるか

  • キャンペーン……上の2つで決められないときはここに注目

 

つみたてNISAは、1人に1口座しか持てません。

まずは、投資してみたい投資信託を見つけましょう。

その上で証券会社を見比べ、使い勝手やサポートなどを比較しながら、自分に合うベストな金融機関を選んでください。