【信託報酬って何?】つみたてNISAを始めるなら要チェック!信託報酬の安いインデックスファンドを紹介!

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つみたてNISAは、最長20年投資ができる制度なので、投資信託との付き合いも長くなります。

付き合いが長くなる分、最初の投資信託選びで失敗したくないですよね。

今回は、失敗しない投資信託の選び方について説明していきます。

投資信託を選ぶときに注目するところは三つあります。

  • 信託報酬……安いものを選ぶ

  • 運用方法……インデックスファンド

  • 純資産総額……多くて、増えているもの

このポイントをおさえておけば、あとで後悔することは少ないです。

今回は、投資信託を選ぶ三つのポイントの一つ目、信託報酬について詳しく説明していきたいと思います。

信託報酬以外のポイントは、こちらの記事にまとめているので、気になる方はご覧ください。

 

 

最初に結論を言ってしまうと、信託報酬は安い方がいいです。

どうして信託報酬が安い方がいいのか、信託報酬の安いおすすめの投資信託の二点をメインに説明していきます。

信託報酬ってなに?

 

 

信託報酬は、運用の代行代金

投資信託は、投資したい人からお金を集めて、専門家が代わりにお金を投資して運用してくれます。

私たちに代わって、専門家がお金を運用してくれるので、初心者にも優しい投資方法です。

株や経済について猛勉強したり、株価のチャートが並んでいるパソコン画面を見続けて一喜一憂する必要もありません。

難しいことや、面倒なことは専門家が行ってくれます。

私たちの代わりに運用を頑張ってくれている専門家は、タダで運用をしてくれているわけではありません。

私たちが投資信託を買った一部を報酬として受け取っているんです。

専門家が受け取っているお金のことを信託報酬と言います。

信託報酬は、運用がうまくいって利益が出ている時はもちろんですが、運用がうまくいかずに元本割れを起こしている時も払わなければいけません。

投資信託を買うと、どんな状況でも必ず信託報酬が発生します。

 

どのくらいお金がかかるの?

信託報酬は、投資したお金から一定の割合で支払われます。

信託報酬の割合は、投資信託ごとに違います。

つみたてNISAの対象になっている投資信託は、信託報酬が低めのものばかりです。

大ざっぱな数字ですが、投資した金額の0.1%~1.5%くらいが信託報酬になります。

具体的には、どのくらいのお金を信託報酬として払わなければならないのでしょうか?

つみたてNISAで一年間に投資できる上限額は40万円なので、一年で40万円投資したと仮定して計算してみましょう。

  • 信託報酬が0.1%の場合……40万円×0.001=400円

  • 信託報酬が1.5%の場合……40万円×0.015=6000円

つみたてNISAをフルで活用した場合、大体400円から6000円くらいの信託報酬がかかります。

 

長い目で見ると、信託報酬が安い理由が見えてくる

上の計算は一年の場合でしたが、これが10年、20年と続いていくと金額は大きく膨れ上がります。

10年後の信託報酬

  • 0.1%の場合……1年間400円×10年=4000円

  • 1.5%の場合……1年間6000円×10年=60000円

 

20年後の信託報酬

  • 0.1%の場合……1年間400円×20年=8000円

  • 1.5%の場合……1年間6000円×20年=120000円

 

長い目で見ると、その差は広がる一方ですね。

お金を増やすために投資をしているのに、正直12万円の出費は痛いです。

できることなら、コストは安くあげたいものです。

投資信託を選ぶ場合は、似たような投資信託をいくつか見比べて、信託報酬の安いものを選びましょう。

 

信託報酬、安くて大丈夫?インデックスファンドや純資産総額との関係

世の中には「安かろう悪かろう」なんて言葉があります。

信託報酬が安いところは、運用がいい加減で投資したお金が減るんじゃない?とか、報酬をしっかり払った方が利益を出してくれるんじゃないか……なんて思う方もいるかもしれません。

しかし、信託報酬が安くてもしっかりと運用してくれるんです。

下の二つの条件を満たした投資信託は、信託報酬が安くなる理由があるんです。

  • インデックスファンドである

  • 純資産総額が多い

     

インデックスファンドである

インデックスファンドとは、日経平均やTOPIXなどの指数と同じ値動きになるように運用する投資信託です。

インデックスファンドはローリスク・ローリターンで堅実な運用ができます。

インデックスファンドについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

 

 

インデックスファンドは、もともと手数料が安い傾向にあります。

金融庁が定めた基準も次のようになっています。

  • インデックスファンド

    • 国内……信託報酬0.5%以下

    • 海外……信託報酬0.75%以下

 

  • インデックスファンド以外

    • 国内……信託報酬1%以下

    • 海外……信託報酬1.5%以下

 

こうして見ると、インデックスファンドの信託報酬が安く設定されていることがわかりますね。

 

純資産総額が多い

純資産総額とは

簡単に言うと、投資信託が持っている全財産のことです。

全財産と言うのは、運用中の株や債券とその分配金などの合計金額から、信託報酬などのコストを引いた金額のことを指します。

純資産総額が大きいと、コストの占める割合が減ります。

現実的な数字ではありませんが、具体的な数字を使って説明しましょう。

純資産総額が1000円の投資信託と、10000円の投資信託があります。

どちらも運用にかかるコストは合計は100円です。

  • 純資産総額が1000円の投資信託のコストの割合……10%

  • 純資産総額が10000円の投資信託のコストの割合……1%

純資産総額が多いと、コストの割合がとても低くなります。

見方を変えると大勢の人が投資しているので、一人ひとりにかかるコストが少なくなります。

投資信託によっては純資産総額が増えると、信託報酬を下げてくれるところもあります。

純資産総額が多いと、コストの削減に繋がるんですね。

インデックスファンドと、純資産総額が多い投資信託は、安くなる理由がしっかりとあるので、安いからダメだと言うことはありません。

 

信託報酬が安いインデックスファンドを紹介!

 

 

ここからは、信託報酬の安い投資信託を紹介していきます。

今回は、信託報酬が安く設定されているシリーズ3つ紹介していこうと思います。

国内株や外国株、債券など投資したい対象は人それぞれ違うと思います。

信託報酬だけでなく、投資対象や純資産総額を見比べて、これだと思う投資信託を探してみてください。

(※信託報酬や純資産総額は2019年8月29日現在の価格です)

eMAXIS Slim

 

  • 投資信託委託会社……三菱UFJ国際投信

  • 主な取扱ネット証券……SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券

投資先

投資信託名

信託報酬率

純資産総額

国内

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

0.1512%

96.62億円

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

0.1512%

31.00億円

世界

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

0.1296%

74.17億円

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

0.1296%

59.64億円

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

0.107892%

526.13億円

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

0.20412%

178.97億円

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

0.1296%

11.18億円

アメリカ

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

0.162%

271.12億円

バランス

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

0.1512%

306.65億円

 

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」にて、1位にeMAXIS Slim 先進国株式インデックス、3位にeMAXIS
Slim 全世界株式(オール・カントリー)5位にeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が入賞しています。

多くの人に支持されている投資信託と言えそうですね。

 


こだわりのインデックスファンド〈購入・換金手数料なしシリーズ〉

  • 投資信託委託会社……ニッセイアセットマネジメント

  • 主な取扱ネット証券……SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券

 

投資先

投資信託名

信託報酬

純資産総額

国内

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド

0.1512%

71.5億円

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

0.1512%

235.25億円

<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド

0.2106%

13.89億円

世界

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

0.107892%

1258.7億円

<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド

0.20412%

10.77億円

バランス

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

0.1512%

39.36億円

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)

0.17172%

38.4億円

 

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」にて、ニッセイ外国株式インデックスファンドが2位に入賞しています。

5年連続でに入賞していて、長年に渡り支持され続けている投資信託です。

 

iFree

  • 投資信託委託会社……大和投資信託

  • 主な取扱ネット証券……SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券

 

投資先

投資信託名

信託報酬

純資産総額

国内

iFree 日経225インデックス

0.1512%

59.35億円

iFree TOPIXインデックス

0.1512%

12.06億円

iFree JPX日経400インデックス

0.2106%

7.13億円

世界

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

0.2052%

24.88億円

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)

0.2052%

7.11億円

iFree 新興国株式インデックス

0.3672%

24.11億円

アメリカ

iFree S&P500インデックス

0.243%

76.40億円

バランス

iFree 8資産バランス

0.2376%

150.17億円

 

3つの投資信託の中唯一為替ヘッジのある投資信託があります。

外国への投資するには、日本円を現地の通貨に変える必要があります。

その時、円安や円高の影響を受けてしまいます。

その影響を最小限に抑えるのが為替ヘッジです。

為替ヘッジのある投資信託としては、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)が最安となっています。

 

まとめ

 

 

信託報酬とは?

私たちのお金を専門家に運用してもらうための費用。

運用成績の良い悪いに関わらず必ず払わなければならないお金。

 

信託報酬は安い方がいい

信託報酬は、投資した金額の0.1%から1.5%くらい。

長期間運用すると、信託報酬が安い投資信託と高い投資信託では、支払う金額に大きな違いが生まれる。

投資はお金を貯めることが目的なので、信託報酬は安いものを選ぶ。

 

信託報酬が安くても安心な理由は?

  • インデックスファンド………インデックスファンドは、もともと信託報酬が安い。

  • 純資産総額が多い……純資産総額が多い投資信託は、資金の割合と比較してコストが少ない。

純資産総額が増えると信託報酬を下げる投資信託もある。

 

信託報酬の安いシリーズ

 

お金を増やすには、コストを減らせ。

 

 

信託報酬はどういうもので、安くても悪いものではない理由、そして実際にどんな投資信託があるのか見てきました。

お金を増やすための投資なので、コストはできる限り抑えたいところですね。

投資をはじめたあとに後悔しないように、今回の記事を参考にして貰えたら嬉しいです!