人気のネット証券をつみたてNISA、NISA、iDeCo別に解説!【SBI証券編】

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最近、老後の不安を煽るようなニュースをよく聞くようになりましたね。

そんな不安を打ち消すべく、投資をはじめようと思った方も少なくないと思います。

そんな個人の投資を後押しするように、国は節税効果の高いつみたてNISAやNISA、iDeCoと言った制度を次々と打ち出しています。

今回は、つみたてNISAやNISA、iDeCoの専用口座を作るための金融機関を紹介しようと思います。

金融機関はたくさんありますが、その中でもおすすめなのがネット証券です。

ネット証券のメリットは、取り扱っている商品が多く、手数料が安く、スマホやパソコンで家にいながら手軽に投資ができることです。

ネット証券も数多くありますが、それぞれに特徴があり、どこのネット証券がいいのかは人それぞれです。

自分にあったネット証券を選ぶために、口座開設数が多い人気のネット証券を一つずつみたてNISA、NISA、iDeCoの特徴別に解説していこうと思います。

口座開設数の多いネット証券は次の通りです。

 

順位

証券会社名

口座数

参考記事

1位

SBI証券

4,630,676

2位

楽天証券

3,204,954

3位

マネックス証券

1,566,821

4位

松井証券

1,184,102

5位

カブドットコム証券

1,118,041

 

(2019年3月末時点)

今回は、ネット証券の中で口座開設数が一番多いSBI証券を紹介していきたいと思います。

 

それぞれの専用口座を作るときに確認するべきポイント

 

 

金融機関を選ぶときに、見るべきポイントが存在しています。

そのポイントは次の通りです。

つみたてNISA

  • 取扱商品のラインナップ

 

NISA

  • 取扱商品の種類

  • 手数料の安さ

 

iDeCo

  • 取扱商品のラインナップ

  • 各種手数料の安さ

 

基本は、商品の種類の多さと、手数料の安さです。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

つみたてNISA、NISA、iDeCoの特徴と口座を開設する金融機関の選び方を詳しく解説しています。

 

【SBI証券の特徴1】つみたてNISA

 

 

つみたてNISAは、長期間こつこつと積み立てをして資産を形成していく制度です。

メリットは、投資で出た利益に税金がかからないことです。

投資で出た利益にかかる税金は、約20%と決して低いものではありません。

10万円の利益が出れば、2万円が税金として差し引かれます。

2万円が、手元に残るか消えるか、その差は結構大きいですよね。

 

SBI証券のつみたてNISAの対象の投資信託の本数は152本

 

つみたてNISAの投資対象は、投資信託です。

それも、金融庁の厳しい基準を満たした投資信託ばかりです。

その数は160本強あります。

ここで、金融機関選びのポイントです。

つみたてNISAの口座を作るとき、確認するのは商品のラインナップです。

金融庁の基準を満たした投資信託は約160本ですが、金融機関によって扱っている投資信託の数は様々です。

より多くの選択肢を得るために、多様な投資信託を扱っている金融機関を選ぶことが大切です。

SBI証券は、つみたてNISAの対象になっている投資信託を152本扱っています。

今回、シリーズで5つのネット証券を紹介していますが、SBI証券と楽天証券が同じ152本で最多となっています。

他のネット証券は、カブドットコム証券が150本、マネックス証券が148本、松井証券が148本なっています。

ほんの少しの差ですが、SBI証券と楽天証券が並んで最多の取扱数です。

 

買い付けのタイミングが選べる

つみたてNISAは、一定の間隔で決まった金額を積み立てていきます。

一番スタンダードなのは、月に一度、決まった日にお金を投資する方法です。

具体的に言うと、毎月1日に1万円ずつ投資をすると言ったイメージですね。

SBI証券では、投資する間隔をもっと細かく決めることができます。

  • 毎月……毎月好きな日にちで積立

  • 毎週……毎週月から金曜日の好きな曜日で積立

  • 毎日……営業日に毎日積立

以上の積立コースから好きなものを選択できます。

 

微調整なしで、限度額いっぱいまで投資ができる

SBI証券には「NISA枠ぎりぎり注文」というおもしろい名前の注文方法があります。

つみたてNISAやNISAは、1年間に投資できる上限金額が決まっています。

この上限額は、非課税枠や非課税投資枠とも呼ばれます。

非課税枠について詳しく知りたい方はこちらの記事も見てください。

 

 

つみたてNISAの非課税枠は、1年間で40万円です。

もし、非課税枠を1円でも上回ると買い付けができません。

NISA枠ぎりぎり注文に設定していれば、非課税枠をオーバーしていても、上限枠で買える分だけ買い付けてくれます。

万が一非課税枠を上回った金額を注文していても、買い付けできなかったという事態にはなりません。

 

一つの画面でつみたてNISAの状況を把握できる

SBI証券には、つみたてNISA専用の設定ページがあります。

非課税枠の確認や、現在積み立てている投資信託の確認、ポートフォリオ、積立コースやぎりぎり注文などの状況を一つの画面で確認できます。

一つの画面ですべてが管理できるのでとても便利です。

ただし、画面確認ができるのはパソコンのページのみとなっています。

 

投資信託保有残高に応じてTポイントがたまる

投資信託を保有することで、Tポイントがもらえます。

月間平均保有額が、1000万円未満は年率0.1%相当のポイントがもらえます。

つみたてNISAの非課税枠をフルに活用して40万円積立を行うと、年に400ポイントがもらえる計算になります

 

貯まったポイントは、1ポイントが1円相当で、Tポイントの使えるお店での利用はもちろん、投資信託や株式の買い付けに使えます。

 

【SBI証券の特徴2】NISA

 

 

NISAは、投資信託に加えて、株式も非課税の対象となります。

NISAの非課税枠は120万円なので、つみたてNISAより幅広い投資が可能です。

SBI証券のNISAは海外株式が充実!

  • 投資信託

    • 2563本(買付手数料がかからない投資信託は1287本)2019年9月12日時点

  • 国内株式

    • IPO、OP、立会外分売も対象

    • S株(単元未満株)も対象

  • 海外株式

    • アメリカ、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア

  • ETF……上場された投資信託

  • REIT……上場された不動産投資信託

  • ETN……上場された債券

 

投資信託

投資信託の取扱い数は、ネット証券の中でトップクラスの多さです。

また、1000本以上の投資信託は、買付手数料のかからないものなのでコストはおさえられます。

 

株式

・国内株式

国内株式は、東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所の全銘柄が取り引きできます。

IPO、OP、立会外分売は、通常より割安で株式が買える可能性のある取引制度ですが、これらもNISAの対象になっています。

S株は、通常100株単位で取り引きされる株を1から99株の小さな単位で取引できます。

1株から取引ができるので、少額から株式に投資することができますね。

ETF、REIT、ETNは株式と同じように市場で取り引きできます。

 

・海外株式

海外株式の取扱いが多いのが、SBI証券の大きな特徴です。

取引ができる国はなんと全部で9カ国です。

国によって株の取引単位は異なります。

  • アメリカ・韓国……1株以上、1株単位

  • 中国・ロシア・ベトナム……銘柄ごとに異なる

  • インドネシア・シンガポール(原則)・タイ・マレーシア……100株以上、100株単位

紹介した5つのネット証券の中で、一番取引できる国が多いのがSBI証券です。

海外証券だけでなく、国内も市場の多く取り扱っているので、色々な銘柄や、国に投資したい人におすすめです。

 

売買手数料

・国内株式

国内株式の売買手数料は、無料です。

ただし、S株は対象外です。

S株の売買には、約定代の0.5%が手数料としてかかります。

ただし最低手数料は50円かかるので、3000円分の株を買っても手数料は15円とはならず、50円の手数料がかかります。

 

・海外株式

海外株式の取引には手数料が発生します。

  • アメリカ……約定代金の0.45%

    • 最低手数料:0ドル

    • 上限手数料:20ドル(約2200円)

  • 中国……約定代金の0.26%

    • 最低手数料:47香港ドル(約650円)

    • 上限手数料:470香港ドル(約6500円)

  • 韓国……約定代金の0.9%

    • 最低手数料:9,000韓国ウォン(約810円)

  • ロシア……約定代金の1.2%

    • 最低手数料:500ロシアルーブル(約840円)

  • ベトナム……約定代金の2%

    • 最低手数料:1,200,000ベトナムドン(約5600円)

  • インドネシア……約定代金の1%

    • 最低手数料:238,000インドネシアルピア(約1820円)

  • シンガポール……約定代金の1%

    • 最低手数料:28シンガポールドル(約2200円)

  • タイ……約定代金の1%

    • 最低手数料:761タイバーツ(約2700円)

  • マレーシア……約定代金の1%

    • 最低手数料:76マレーシアリンギット(約1960円)

 

すべて税別価格です。

手数料はすべて現地の通貨で換算されます。

()の中の日本円は2019年9月末時点の大まかな金額です。

為替レートは日々変わるので、欲しい株がある場合は手数料を事前に調べましょう。

 

・海外ETF

外国ETF(アメリカ、中国、韓国)の買付手数料は無料です。

ただし、売却手数料は発生するので注意してください。

 

その他

SBI証券の便利な点は、夜間取引ができることです。

夜間取引ができるのは、今回紹介しているネット証券の中では、SBI証券と松井証券だけです。

取引時間は8:20~16:00までと17:00~23:59の間です。

仕事をしていると市場が開いている時間に取り引きするのは難しいですが、SBI証券なら仕事が終わったあとにゆっくり取り引きできます。

また、夜に発表されたニュースの結果次第で市場が開くのを待たずに、すぐに取り引きできるのも大きなメリットですね。

 

【SBI証券の特徴3】iDeCo

 

 

iDeCoは、投資の利益だけでなく、所得税や、住民税まで税金控除の対象になります。

つみたてNISAやNISAと比べて一段と節税効果が大きな制度です。

ただし、iDeCoは老後の資産を形成する私的年金の一つです。

なので、つみたてNISAやNISAがいつでもお金を引き出せるのと違って、iDeCoは60歳になるまでお金が引き出せません。

 

代表的なネット証券の管理手数料は安い!

つみたてNISAとNISAとiDeCoの違いは他にもあります。

つみたてNISAとNISAは、専用口座を開設しても手数料はかかりません。

しかし、iDeCoは口座を作ると毎月口座管理手数料がかかります。

節税効果は絶大ですが、小さなコストが発生するのがデメリットですね。

口座管理手数料は金融機関によってまちまちです。

2019年9月15日時点の各金融機関の口座管理手数料は、167円から617円の間です。

SBI証券をはじめ、今回シリーズで紹介しているネット証券は、すべて口座管理手数料は167円と最安です。

iDeCoは長期に渡って投資をしていく制度なので、必然的に利用期間は長くなります。

その分、口座管理手数料も払い続けなければいけないので、少しでも安い金額に設定してもらえるのはありがたいですね。

 

二つのプランから多様な商品が選べる

SBI証券のiDeCoの対象商品は、他と少し違っています。

SBI証券以外のネット証券は、対象商品を好きなように選ぶだけでした。

SBI証券の場合は、まず二つあるプランから一つを選び、その中にある投資信託から好きな商品を選ぶようになっています。

二つあるプランはそれぞれこんな感じです。

  • オリジナルプラン……2005年のサービス開始時から取り扱っている商品

  • セレクトプラン……2018年11月に新設。低コストと多様性がある商品を揃えている

 

それぞれのプランには次のような投資信託が選ばれています。

・セレクトプラン

国内株式……6本

全世界株式……4本

先進国株式……8本

新興国株式……2本

国内債券……1本

先進国債券……3本

新興国債券……1本

国内REIT……1本

先進国REIT……1本

バランス型投資信託……4本

コモディティ……1本

ターゲットイヤー……4本

定期預金……1本

 

・オリジナルプラン

国内株式……9本

先進国株式……9本

新興国株式……2本

国内債券……1本

先進国債券……1本

新興国債券……1本

国内REIT……1本

先進国REIT……1本

バランス型投資信託……7本

コモディティ……1本

ターゲットイヤー……4本

定期預金……1本

 

まずは、プランを選び、そのプランの中から投資信託を選ぶのがSBI証券の特徴です。

それぞれのプランの中でしか投資信託を選べません。

もう一つのプランにある投資信託は選べないので、プランを選ぶときは慎重に選んでくださいね。

 

まとめ

 

 

・つみたてNISA

  • 対象商品は152本

  • 買付プランが豊富

    • 毎日、毎週、毎月から選んで積み立てできる

    • NISA枠ぎりぎり注文ができる

  • つみたてNISAに関する情報が一目でわかる見やすい画面

  • 投資信託を保有しているとTポイントが貯まる

 

・NISA

  • 買付手数料のかからない投資信託が1000本以上ある

  • 9カ国の外国株式が買える

  • 国内株式の売買手数料は無料(S株を除く)

  • 海外株式は、通常と同じ売買手数料がかかる

  • 海外ETFの買付手数料は無料

  • 株式の夜間取引が出来る

 

・iDeCo

  • SBI証券を含むネット証券の口座管理手数料は安い。

  • 対象商品は二つのコースの中からどちらか一つを選択して、その中から投資信託を選ぶ

     

SBI証券のつみたてNISA、NISA、iDeCoの専用口座の特長をまとめてみました。

SBI証券は、投資信託やiDeCoの対象商品の種類が多く、海外の株式に強みがあると言えそうですね。

ネット証券によって、色々な特徴があります。

専用口座を作る前に、ネット証券を見比べて、手数料と自分が投資したい銘柄を扱っている所を選びましょう。